Ableton LiveをモジュラーでコントロールするM4Lデバイス"CV4LIVE"!!

Ableton LIVE限定ですが、DAWのパラメーターをモジュラーで簡単にコントロールできる画期的なツールがリリースされました。それがSkinnerboxによるMAX4LIVEデバイスCV4LIVEです。フリーダウンロード!

こんなことができます。凄い!
  1. モジュラーで作ったCVで、Liveのパラメーターをコントロール
  2. モジュラーのクロックをマスターとしてLiveを同期させる
  3. モジュラーからのトリガーシグナルでLiveのクリップをローンチする
開発したSkinnerboxによる紹介ビデオがこちら。

このデバイスの威力がヒシヒシと伝わってきますね。ビデオによると、それぞれの方法のやり方は次の通りです。

モジュラーで作ったCVで、Liveのパラメーターをコントロール

ビデオの最初のセクションではこの機能を紹介しています。Live、CVを作る為のモジュラー、入力のあるオーディオインターフェース以外に、スタンダードな波形の出るオシレーターモジュールを一つ用意するだけです(ビデオでは上の段左から2つめのSTOがそれに該当します)。オーディオインターフェースのインプットに使いたいCVを直接入力しても、うまくデジタル信号に変換できないことがあります。それを回避するために、使いたいCVでまずオシレーターのピッチをコントロールし、そのオシレーターの音を オーディオインターフェースに入力するところがポイントです。オシレーターモジュールを通じて一度CVをオーディオに翻訳してからコンピューターの中に送り込むわけですね!

やり方はこんな感じです。
  1. LiveのオーディオトラックにCV4LIVEをロード
  2. そのオーディオトラックの"AUDIO FROM"でオーディオインターフェースの入力をモノとして選択し、その入力にオシレーターからの出力を"パッチング"します。
  3. オーディオトラックのモニターを"IN"に切り替えると、CV4LIVEの"SCOPE"に、オシレーターのピッチに対応したシグナルが表示されます(ビデオ中1:05)。
  4. オシレーターのピッチを最大まで上げて、CV4LIVEのHighボタンを押します。(1:12)
  5. オシレーターのピッチを下げていき、"out of range!"と表示されるより少し上のピッチでCV4LIVEのLowボタンを押します。(1:20)
  6. 使いたいCV(ビデオではDoepferモジュールからのエンベロープ)をオシレーターの1V/Octジャックに入力(1:34)。オシレーターのピッチが、上で設定したHightとLowの間にある限り正常にCVを読み取ることができます。
  7. CV4LIVE上の"MAP"をクリックし、次にCVでコントロールしたいLIVEのラックデバイスのマクロコントロールノブをクリック。(1:59)これで選択したマクロコントロールがCVで動くようになります。
CVでのコントロール先は、マクロコントロールでなくてもLIVEのデバイスのパラメータならアサインできるようです。実際、ビデオの4:55あたりでSimplerデバイスのスタートポイントをコントロールしています。

モジュラーのクロックをマスターとしてLiveを同期させる

こちらは上のCVの使用より簡単です。
  1. LiveのオーディオトラックにCLOCK4LIVEをロード
  2. そのオーディオトラックの"AUDIO FROM"でオーディオインターフェースの入力をステレオとして選択し、その左チャンネルに対応する入力に使いたいクロックシグナルを"パッチング"します。
  3. オーディオトラックのモニターを"IN"に切り替えます
  4. CLOCK4LIVE上で"Ext Clock On"に切り替えます(2:54)

モジュラーからのトリガーシグナルでLiveのクリップをローンチする

これは上のCLOCK4LIVEの右チャンネルを利用します。CLOCK4LIVEを複数立ち上げて何個もトリガーを使用することもできます。
  1. LIVEのグローバルクオンタイズは"NONE"に設定しておきます
  2. 上のCLOCK4LIVEの"MAP"をクリックし、次にトリガーしたいオーディオクリップまたはMIDIクリップをクリック(3:37)
  3. CLOCK4LIVEの右チャンネルに対応するオーディオインターフェース入力に、使いたいトリガーシグナルをパッチングします。(3:44)


こんな感じで、モジュラーのCV、クロック、トリガーシグナルがLIVE内で使えるようになります。CVを使う場合には余分にオシレーターが一つ必要になりますが、今はコンパクトで安価なオシレーターもたくさんあります。またクロックやトリガーの使用は余分なモジュールも要らず、簡単ですね。

コンピューターとモジュラーを連動させる別の便利なツールとしては、Expert SleepersのSilent Wayというプラグインがあります。これは、プラグイン内でデザインしたCVや、DAWのテンポに同期したクロックをオーディオインターフェースから出力したり、同社のモジュールと組み合わせることで多チャンネルのゲートを出力したりすることもできます。 これに加えてこのM4Lデバイスの登場で、コンピュータとモジュラーのハイブリッドなスタイルがグッと進化する予感がします。

このM4Lデバイスは無料なので、まずは気軽に試してみましょう!Ableton Live 9.5以上に対応しています。

CV4LIVE
※これらの使用やインストールにおけるトラブル等は当店ではサポート対象外となります。ご了承ください。
Ableton LiveをモジュラーでコントロールするM4Lデバイス"CV4LIVE"!! Ableton LiveをモジュラーでコントロールするM4Lデバイス"CV4LIVE"!! Reviewed by Clockface on 3:18 Rating: 5
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